幾通りものアレンジが出来て、見るからに遊べそうなUtility S/S Nylon Shirts 。
機能満載なディテールと、ストリートでこそ映えるアスレチックを体現する個性的な一着だ。
気候の変化やその日の気分に合わせて、カメレオンの様に擬態化できるアーバンスポーティーウェア。
枚挙に暇がない程の特徴を紐解いて行こうと思う。
ベースとなるのは90’年代のスポーツウェア。
ファットなシルエットのアスレチックウェアを着こなしてムーヴしていたダンサーをイメージ。
デカく魅せるだけでなく、動き易さも追及したそのマインドを、2020年代の視点でアップデート。
街に溶け込むシックなカラーをメインに再構築したデザインだ。
メインとなるマテリアルは撥水性と防風性に優れたポリエステル。
非常に軽いのも特徴で、ボリュームのあるシルエットも相俟ってリラックスして着られる。
随所にみられる生地替えは伸縮性の高いスパンデックスコットンで、可動域を大幅に拡げてくれる。
着脱時やレイヤードにおいてもストレスを感じさせない機能的なディテールだ。
背面のヨークには通気性を確保するベンチレーションが付く。
内にこもった熱気を放出し、外気を取り込んでくれるので、常に快適な着心地をキープ。
ベンチレーションの裏地はメッシュになっているので、体に張り付かずに風を通す工夫がなされている。
フロントポケットにはジッパーが付き、中身が飛び出すのを防ぐと同時に雨水の侵入も防ぐ。
大事なものはポケットに閉まっておけば、派手なアクションをカマしても問題なし。
という事で、動き易さとその着回しの良さに付いても検証したいと思う。
軽い。とにかく軽い。そして動き易くて思わず駆け出したくなる。
そればかりか、配色や切り替え、ボリュームのあるシルエットや90’ライクなハーフジップが都会的なアスレチックスタイルを演出。
ただスポーティーなだけでなく、カジュアルなアイテムとの相性も抜群なのが見て取れる。
そして太めのアームやスパンデックスの切り替えが、様々なインナーとのレイヤードも可能にしている。
この日はタートルネックのカットソーをイン。
ハーフジップの襟から覗くネック、裾や袖から見えるインナーが深みのある個性的なレイヤリングを魅せている。
ロンTやシャツ、パーカーなど、様々なアイテムをインナーに取り入れて楽しめるのもこのアイテムならではと言える。
もちろん一枚でも使えるので、暑くなるであろうこれからは、Tシャツの上に羽織って周りとは一味違うスタイルをお楽しみ頂きたい。
Spring Collection のラストを飾るにふさわしい、ディテールも着回しも無限大な侮れない一着。
Utility S/S Nylon Shirts が橋渡しとなり、いよいよSummer Collectionへと続いて行く。