最早スタイリングの定番となっているセットアップ。
素材やアイテムのバリエーションは更なる拡がりを見せている。
そんな昨今においても、フリースボア素材と言うあまり見かけることの無いセットアップ。
他とは一線を画すルックスを演出し、真冬でも最高クラスの防寒性も確保する。
どうせならオリジナリティ全開でセットアップを楽しもう。
「寒冷地仕様」
トップスはECWCSパーカーがモチーフ。
Extreme Cold Weather Clothing System の略で、アメリカ軍が開発した寒冷地用の被服システムがルーツ。
幾重にも重ねたレイヤードを外気に合わせて、着脱して調整するのが特徴だ。
そのレイヤリングシステムでも一番外側に羽織る、言わば最も過酷な環境に対応するのがECWCSパーカー。
ガバっと羽織れる大き目な作りと、機能性を考慮して作られた秀逸なディテールで、ファッション面においても高い評価を受けている。
軍服を平和的解釈で日常着として着る、68のアティテュードにもピタリと合致するアイテムだ。
ただ忠実に再現するだけではなく、今の気分に合わせてアップデートするのが68流という事で、今回は表面をボア素材にアレンジ。
寒冷地仕様のデザインが更にモコモコにバルクアップして、見た目にもより暖かく柔らかい表情になった。
Wジップのフロントには更に比翼が付いており、ジッパーの隙間からの風の侵入もシャットアウト。
脇下にはベンチレーション付きで、内側の熱や蒸気を放出する事だってできる。
フロントポケットや比翼・リストが全てベルクロ(マジックテープ)開閉式で、手袋をしたままでも扱える様に考慮されている。
ボアにありがちな風通しが良過ぎると言う難点は、裏地を貼る事で見事に払しょく。
まさに非の打ち所の無い真冬だって越せる68的ECWCSとなっている。
「ボアフリースのトラックパンツ」
ボアフリースと言うとアウターを初めとするトップスが主流だが、ボトムスとなると珍しい。
Boa Athletic Pantsならば、裾を通すだけで個性を演出し、極上の暖かさも与えてくれる。
ウェストや裾はゴム使用のトラックパンツタイプで、スウェットパンツを穿いているかの様なイージーな穿き心地。
そのボリューム感ゆえに足元はスニーカーからブーツまで、様々なアイテムと好相性だ。
アウターと同様に裏地が貼られているので、滑りが良い上に防風性にも優ている。
股下はリブ仕様になっており、可動域を確保すると同時に耐久性も向上。
ただ可愛らしい見た目だけではなく、見えない部分にも拘って作られた一本なのだ。
ボアジャケットとボアパンツ、セットでスタイリングすれば着ぐるみの様に温かみのあるルックスに。
それぞれ単体でも使えるので、上下で揃えておくのが得策だろう。
・Boa ECWCS Jacket
・Boa Athletic Pants